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美輪明宏主演・演出・修辞(!)「双頭の鷲」をPARCO劇場で観る [舞台]

美輪明宏が主演・演出・修辞の舞台「双頭の鷲」を渋谷のパルコ劇場に、パラつく小雨の中観に行って来ました。しかしこう言う時に限って仕事が長引き(泣)劇場に着いたのは開演後既に30分経過。シーンと静まり返った客席、先に来ていた友人の隣に冷や汗もので滑り込むと、舞台では美輪さんがワダエミ制作の真っ白な豪奢なフリフリドレスをお召しになって、若い刺客らしき若者(木村彰吾)と一発即発的な場面のまっただ中。お話は「耽美派の王ルートヴィッヒが愛した唯一の女性オーストリア最後の王妃エリザベートの数奇なる実話を元にフランスの詩人ジャン・コクトーが書き下ろしたドラマ」との事。結局15分のインターミッションを2回挟んで、終演時間は10時10分前!舞台は正味3時間くらいの長さだったと言う事?いや〜濃かったです。最初の30分が観れなかった事も帳消しになるくらいグイグイお話に引き込まれました。個人的には美輪さん扮するエリザベートがお気に入りの、口がきけない従順な召使い役の総合格闘家の大山俊護がなかなか素敵♪王妃の読書係の貴族令嬢役の夏樹陽子や警視総監役の長谷川初範の悪役っぷりも中々。もう一人王妃を慕う公爵役の柄沢次郎を含めたった6人の舞台なのですが、最後迄凄いテンションでした。舞台美術や衣装も凝ってて豪華でした。

そんなにお芝居好きでは無い私ですが、美輪さんの舞台は芝居好きの友人に連れられて毎年観るのが恒例になって、これで5〜6年目でしょうか。耽美的で豪奢なんだけど、大衆芸能的な泥臭さがある所が好きです。やはり三島の書いた『黒蜥蜴』『卒塔婆小町』や『毛皮のマリー』辺りが好きですね〜。三島の書いたセリフって舞台に乗った時とてもエレガントでかっこ良いです。またやって欲しい!今回のお話もルートヴィッヒ好きとしてはエリザベートは嬉しい題材でしたが、結構恋愛もありつつ政治サスペンスっぽい感じもあり、コクトーってこんなの書いてたのね。

前は初日外せば券結構取れたものですが、昨年くらいからチケット争奪戦になりました。今回も全公演ほぼ完売らしいです。(当日券出てるみたいですが)やはりTVの影響かしらん。因みに私『オーラの泉』はあまりまじめに観ておりません。

会場のお花が凄かった、、。
http://www.parco-play.com/web/page/information/soto/


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にゅう

内容もキャストも面白そうですね。チケット争奪戦はろくに勝てた記憶が無いので苦手です。
by にゅう (2007-03-09 04:44) 

ミカエラ

kurohaniさん、こんにちは(^^)
こちらにも失礼します~。

私も美輪さんは好きで、著書はだいたい読んだのですが、
お芝居は行ったことがないんですよ、でもとても興味があります。
パルコ劇場は、確か美輪さんがプロデュースした劇場ですよね、
途中で観客が出入りするときに、足音が響かないように、
絨毯を敷くよう注文したと仰ってました(笑)
by ミカエラ (2007-03-09 17:34) 

hijiki

銀座の「銀巴里」閉店直前に、美輪明宏を見て以来のファンです。

エディット・ピアフの「愛の賛歌」というのは、僕は、甘い切ない愛の歌というふうに、岩谷時子さん翻訳詞で、理解してましたが、「銀巴里」での美輪明宏の説明で、フランス語の歌詞は、「世界中の人が、わたしを敵視しても、地球が滅亡の危機に瀕しても、それでもわたしは良いの。あなたが、わたしといてくれる限り・・・」。たしか、そのような凄まじい歌詞だということや、フランス語は言語としての構造が、そもそも哲学的である、などという話でした。

自分を、「天草四郎の生まれ変わりである」、などと昔から、その気はあった人のように聞いてますが、『オーラの泉』もそうですけど、最近の、テレビでのあの下世話ぶりはいただけません。

単なる説教好きな、爺さんに見えてしまいます。

でも、芸人魂は枯れていないんですね。
美輪明宏の舞台を見たことないんですが、この記事を読んで機会があれば、行きたいと思いました。

・・・でも、ちょっとばかし高いッスね。
by hijiki (2007-03-10 17:54) 

kurohani

にゅうさん
チケット争奪戦私は破れましたが、友人が何とかゲットしたので行けました(笑)美輪さん以外のキャストはあまり詳しく無いのですが、皆さん熱演でした。

ミカエラさん
パルコ劇場、美輪さんプロデュースの劇場だったとは知りませんでした!面白い情報ありがとうございます。途中で入場した私の様な不届き者の為にあの絨毯が敷き詰められていたのですね、、。ミカエラさんとは逆さまで著作はあまり読んだ事が無いのですが。

ひじきさん
銀巴里で美輪さんをご覧になったとは羨ましい!かなりレアな体験ですね。何時頃迄あったのでしょうか?そう言えば『エディット・ピアフ物語』も昨年演ってました。『愛の讃歌』本当の内容かなり過激ですね。

美輪さんの舞台は好きですが、ひじきさんおっしゃる通り『オーラの泉』はイマイチなのですよ。

>単なる説教好きな、爺さんに見えてしまいます。
(笑)

チケット年々値上がりしております(泣)

皆様nice!ありがとうございました。
by kurohani (2007-03-10 23:14) 

kurohani

megumiさん
nice!ここにもありがとうございました♪
by kurohani (2007-03-14 22:50) 

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