友人の明治神宮での結婚式見物＆最近読んだ本・漫画等

NY時代からの古いつきあいの絵描き友達がとうとう年貢を納める事になり、明治神宮で境内を新郎新婦が親族と行進する参進と言う儀式を友達と見物に。しか〜し間違えて手前の表参道で地下鉄を降りてしまい、明治神宮迄めっちゃ早歩きしましたが、週末のあそこら辺りって凄い人出でびっくり！全然進めない〜（汗）、、と驚愕しつつゴスロリ堪りをかき分け何とか本殿入り口辺りに到着。と、ちょうど友人夫妻が支度が出来て門の所に出て来た瞬間で、ギリギリ間に合ったと言う感じ。二人の周りを外人観光客や立派なカメラを持った方が一斉に取り囲んでちょっとした撮影大会みたいになってました。式説明の後、しずしずと赤い傘を掲げられた友人夫妻とご親族が本殿の方迄行進するのですが、こちらも外人さんがカメラ撮りまくり、本村庵同様ここもロンリープラネットに載ってる有名観光スポットなの？初めてこう言う神宮内での式の一部を見物出来て面白かったです。何時もは酒飲みの元気な友人ですが、この日は白無垢でちゃんと奇麗に化けて（笑）とても可愛かったです。着物ってやっぱり素敵ですねぇ。旦那様も優しそうな方、末永くお幸せに♪その後は友達と表参道のDEMEL へ。入り口にメリーゴーランドの馬が飾ってあるヨーロッパ調の調度が素敵な暗めの店内で甘〜いザッハトルテとコーヒーを頂きました。


展覧会が終わって本や漫画がっつり読んでますが、面白かった作品を少しご紹介。




まずジョン・グリシャム著『無実』。上下巻で６５０ページくらいでしたが二日で一気読み。ジョン・グリシャムと言うと裁判を主題にしたフィクション作家と言う印象でしたが、これはノン・フィクション。１９８２年にオクラホマの小さな町で若いウェイトレスが暴行を受けて殺された事件は捜査が一旦行き詰まったが、５年後に唐突に地元の素行が悪かった元野球選手とその友人が逮捕されます。でも本当は彼らは無実。でっちあげの証人といい加減な科学捜査による不当な裁判が行われ、主人公の元野球選手は精神疾患のせいもあってますます不利な状況に追い込まれます。１２年に及ぶ過酷な刑務所暮らしの末死刑寸前迄行った、実際にあった恐ろしい冤罪事件の顛末を描いています。これはたまたま運が悪かった彼らだけでなく、もしかしたら誰にでも起こりうるかもしれない悪夢かも？事実は小説より奇なり。日本でも陪審員制度がもうすぐ始まりますが、人が人を裁くと言うのはとても難しい事だなと言う感想を持ちました。また風評による思い込みやマスコミによる情報操作と言うのも恐ろしい物ですね。読んで心躍る話ではありませんが、時期的にも色々考えさせられ大変読み応えがありました。因みにこの原作でジョージ・クルーニーが映画化するらしいです。また少し前の映画ですが、ダニエル・デイ・ルイス主演（演技濃そう〜）の『父の祈りを』って作品もやはり実際の冤罪を題材に扱っている作品で面白いと同僚に紹介されました。




江戸川乱歩作・丸尾末広脚色、作画『パノラマ島綺譚』は絵が好きな人にはとても面白い漫画かも。丸尾先生作久し振りに読みましたが、相変わらず激ウマだけど耽美でエロな絵が素敵♪何時もより抑えめながら電車で読むには困るシーン続出ですが、、。自分と瓜二つの顔を持つ急死した富豪の友人になりすまし巨額の富を手に入れた売れない作家が、自分の売れなかった作品内で夢見ていた妄想の楽園を作り上げるが、一番身近な妻に疑われ、、と言う乱歩ワールド全開のお話です。ボッシュ、若冲、ヘンリー・ダーガー、ジョン・エヴァレット・ミレー（オフィーリア）、ベックリン、サロメ（これは画題ですね）、ルートウィヒ２世（バイエルン国王でアートや音楽道楽の為に国政を傾かせた必殺アート馬鹿、ディズニーランドのシンデレラ城は彼のノイシュヴァンシュタイン城、白鳥のボートも彼の作った物が多分モデルなんですよね）チックな場面が作中次々出て来てこう言う系アート好きには堪りませぬ。美輪明宏の「黒蜥蜴」な赴きもあり。あれも乱歩原作でした。今年の手塚治虫文化賞新生賞受賞したんですね。因みに「大奥」と「聖☆お兄さん」も受賞でちょっと嬉しい。

コメント 8

丸尾先生、確かに電車の中では勇気がいります。
by katsura (2009-04-25 10:12) 

結婚式きれいですね。お幸せに！昔、白無垢でちょこりんと控室に座った新婦友達を見て、友達一堂で「雪見大福がいる」といって大爆笑した記憶があります。ひどい友人でした＾＾；　
無実、おもしろそう。読んでみようかな！！
by duke (2009-04-25 12:36) 

katsuraさん
電車で読み始めようとしたのですが、パタっと閉じて『無実』を読み始めてしまいました（苦笑）いやはや。

nice!ありがとうございました♪

dukeさん
雪見大福、、（笑）可愛い表現ですがちょっぴり毒も！？友達ってそんなものですよね。

『無実』かなりお勧めです。著者は弁護士だった経験もあるそうで、裁判の詳細も分かりやすく、取材も凄い情熱でやったんだろうな〜と思わせる力作でした。

nice!ありがとうございました♪

by kurohani (2009-04-25 14:01) 

あ、一応毒無しです＾＾；　おもちに似てるの。愛です！愛！＾＾　（親族の目は刺すようだったが）
by duke (2009-04-25 22:14) 

dukeさん
あ、失礼、、。うん、愛ですよね！katsuraさんちのうぐいす（もち）と言い、皆さん愛らしい対象をもちに例えるのかも？

by kurohani (2009-04-28 01:50) 

+Kさん
nice!ありがとうございました♪
by kurohani (2009-04-28 01:57) 

つるりんこさん
nice!ありがとうございました♪
by kurohani (2009-05-04 04:20) 

くらいふさん
nice!ありがとうございました♪

by kurohani (2009-05-06 09:41)