NYでエリカ・バドゥ、クリスチャン・ボルタンスキー等を観る [音楽]
BankARTでの「Spring Open 2010」の搬出の二日後からNY行ってました。４月３日から約２ヶ月間、仕事とBankART通いでほとんど一日の休みも無く朝から晩迄働いてヘトヘトだったので、ちょっと羽伸ばして来ました。
ほとんど何も下調べせずに行ったのですが、６月７日にRoseland Ballroomと言うミッドタウンのコンサートホールでのエリカ・バドゥだけは券を押さえてました。午後８時からの開演で一時間程DJがマイケルとかラップ系の曲かけまくって客を煽った後、９時前にバドゥ様登場。客層は6割５分ブラック、3割ホワイト、５分アジア人と言う感じで圧倒的にブラックのオーディエンス多し。新譜とか全然聴かないで行ったのですが、歌が本当に上手！歌が切れ目無く延々と続くグルーブが凄かったです。ファッションも素敵♪ブラックオーディエンスの熱狂する反応も興味深かったです。日本で観た時とノリが全く違う。（５年前くらいに横浜BLITZで観た記憶が）途中インターミッションが何故か１時間もあったのですが、結局午前１２時過ぎ迄延々ライブが続き、そのバイタリティーにもうクラクラ、最後足が棒になりました！
美術館も勿論一通り行ったのですが、白眉だったのが約築１２０年の元武器庫だったと言うPark Avenue Armoryと言う巨大な体育館の様な会場での、床に３０トンの古着が何十区画にも別れてずらりと並べられて、真ん中のクレーンが古着の山を掴んでは落とす『No Man's Land』と題されたクリスチャン・ボルタンスキーの巨大インスタレーション。ユダヤ系の彼の作品はホロコーストにインスパイアされていますが、今回はそうした過去の歴史のみならず、人間の存在の儚さを現していると言う感じでした。ホロコーストの様でもあるし、ハリケーンや大地震があった後の避難所の様にも見えました。会場には人の鼓動が重低音でずっと流れていますが、それは一人の鼓動では無くて、古着が置かれた何十もの区画全てに吊るされたスピーカーから聴こえて来ます。パリのグラン・パレからの巡回展だった様ですが閉展直前に観れてラッキーでした。ボルタンスキーは２００５年から世界中の人々の鼓動音を集めているそうで、この会場にも観客が自分の鼓動を提供出来る小部屋がありました。
追記：集められた鼓動は、瀬戸内に浮かぶ手島での福武アートプロジェクトのボルタンスキーのプロジェクトに使われるそうです。
Park Avenue Armoryの内装はとてもクラッシックで素敵です。因みに今年9月から来年1月にかけて開催されるアジアン・ソサエティでの展示に先駆けてここで奈良美智さんが展示（Open Studio?）されるそうです。めっちゃ観たい！すごく合いそう！
追加：
初めてYouTubeに自分で撮った画像アップしてみました。１０年ぶりくらいにヴィデオのカムコーダー入手したのですが、面白いですねぇ。
.....う〜ん、暴力的な量の古着だけれど、このクレーンで摘まれてかつ、落とされるというのが儚いですね？ これ、巡回展するの大変そう...（笑）。
by 花宴 (2010-06-17 00:16)
花宴さん
お久しぶりです♪
この古着、展示が終わったらリサイクル屋さんに返却されると聞きました。開催される土地で借りている様ですよ。
クレーンで掴まれてはハラハラと落ちてくるのが人の抜け殻みたいでした。
by kurohani (2010-06-17 01:37)
＋kさん
nice!ありがとうございました♪
by kurohani (2010-06-17 21:51)
ボルタンスキー
圧巻ですね *
みてみたい
僕も行きたい＋
by ＋k (2010-06-17 23:06)
＋k さん
この夏開催の瀬戸内国際芸術祭にボルタンスキーさんも出品される様ですよ。この作品では無いかもしれませんが、、。
by kurohani (2010-06-20 01:30)
賛成です。
by iPhone 4 ケース (2011-09-23 12:15)