林芙美子紀行集『下駄で歩いた巴里』を読む [本]
スパイラルでの展示も怒濤のごとく終了したと思ったら春一番が吹き荒れて暖かくなって花粉を撒き散らしまた寒くなり、そんな季節の変わり目に全く付いて行けず仕事はぼちぼち、休みは家で長時間惰眠を貪りつつ、真夜中にごそごそ起き出してネットでロッテルダムマスターズ観戦してナダルの膝を心配しつつ、たまに外で飲んだりと言うぐーたらな最近でしたが、そんな合間に林芙美子紀行集『下駄で歩いた巴里』を友人から借りて読みました。1931年『放浪記』がベストセラーとなった若き林芙美子がその原稿料を元手に昭和初期に中国やシベリア鉄道によるロシアやパリを一人旅した紀行集なのですが、とても面白かったです!この時代にこんな大胆な貧乏旅行をした日本人女性が居たとは。今で言うバックパッカーの走り?戦争直前の不穏な空気が随所に漂ってはいるのですが、彼女の文章はとても明るく、それぞれの場所で一期一会で会う、現地の人々や海外在住の日本人達との面白くもたまに泣かせる様な交流が生き生きと描かれてます。私も結構海外生活が長かったので、海外で出会う現地の人々との言葉や風習の違いから来るちょっととんちんかんな交流や自国の人と会った時の嬉しさや孤独感等懐かしく思い出しました。代表作と言う『放浪記』も読んでみたくなりました。Amazonのレビューを読むと「金がない、詩が売れない、腹がすいた、仕事が辛い、捨てた男が恋しい、母も恋しい、いっそ死にたい、さもなければ身売りしてしまおうか。」と作家の半自伝的な果てしない愚痴っぽい感じでもありますが(笑)
xml_xslさん
こちらにもnice! ありがとうございました♪
by kurohani (2009-02-18 01:07)
「放浪記」は、読みましたが,こちらも面白そうですね *
by +k (2009-02-18 08:17)
+kさん
林芙美子の本を読んだのは恥ずかしながら今回初めてだったのですが、文章が全然古びてないですね。『放浪記』面白そうです!
nice!ありがとうございました♪
takemoviesさん
nice!ありがとうございました♪
by kurohani (2009-02-18 14:54)
わたしも「放浪記」は読みました。なんかかわいらしい感じだったです。
by katsura (2009-02-19 19:41)
shinさん
nice!ありがとうございました♪
katsuraさん
読書家は皆さん読んでらっしゃいますね。そっか、可愛らしい感じだったんですか。是非読んでみます。
nice!ありがとうございました♪
by kurohani (2009-02-19 22:05)