『おくりびと』を観る

２月末にアカデミー賞で外国語映画賞を受賞した『おくりびと』 を観ました。母がモックンファンで前々から観たい！と騒いでたので興味は持ってたのですが、そんなに良いのかなぁ〜と観に行きましたがかなり泣けました。主演のモックンは勿論ですが納棺屋の社長役の山崎努、事務をやってる過去のある女役の余貴美子、焼き場の職員の山田辰夫、女手一つで銭湯を守る吉行和子、その息子の杉本哲太とどの役者さんも凄いハマってて芸達者で素晴らしかったです。主人公の妻役のヒロスエは芸達者な役者陣の中ちょっと浮いてる感もありましたが、でもやっぱり魅力ある女優さんですね。

東京でオーケストラに所属していたチェロ奏者の主人公の小林大輔はある日、オーケストラ自体が突如解散してリストラの憂き目に合い、妻と自分の地元・山形の亡き母が残したスナック兼住居に移り住みます。それとは知らず募集広告で中々良い条件だと思って面接に行ったのは、実は亡くなった人の着付けや死に化粧を整えて納棺する納棺師と言う仕事。死体や人の死に目にも会った事が無く最初は戸惑い、妻にも本当の仕事の内容を言い出せない彼でしたが、社長の美しい所作と化粧で故人を生前の様に美しく整えて遺族に涙ながらに感謝される仕事ぶりを観て、自分でもその仕事をやって行く内に段々とその仕事に誇りを持つ様になって来た所で、妻や昔の友人に仕事の内容がばれて別居や罵倒の仕打ちを受けて、、と言う内容です。最後まで書くとネタバレになってしまうので避けますが、色んな人、色んな家族、色んな事情、色んな死の前で、色々な事がむき出しになって感情的になる場で、納棺師が執り行う儀式的な行為は必要な物なのかもなぁ〜と考えさせられました。ちょっと伊丹十三監督の『お葬式』を思い出させるこっけいだったりユーモラスなシーンも多々ありますが、どの家族にでも訪れる「死」について色々考えさせられ、笑わされながらもどんどん泣かされました。最後は希望が見える所も良いですね。ハンカチ・ちり紙持参必須です！あと個人的には暖房器具としてデロンギのオイルヒーターやアラジンの石油ストーブが出て来る昭和なインテリアにもぐっと来ました。

昔知り合いのアーティストで死化粧を施すアルバイトをしていた人が居たのを思い出しました、、。

コメント 8

やはりよかったですか。
デロンギはうちでも使っています。
by katsura (2009-03-09 20:32) 

映画とても良かったです。デロンギkatsuraさんも使ってらっしゃるのですね♪あの優しい暖かさとデザインが良いですね。電気代が嵩みますが、、

nice! ありがとうございました♪
by kurohani (2009-03-11 00:55) 

コメント失礼します。
おくりびと、僕も映画館で観たのですが、
よかったですねー。
思わず涙がジワリと来てしまいました。
by かぴー (2009-03-12 02:03) 

＋kさん
nice! ありがとうございました♪

かぴーさん
初めまして、コメントありがとうございます！
本当に涙が出る映画でしたね。ジワリどころか滂沱の、、と言う感じでしたが（笑）

nice!ありがとうございました♪

by kurohani (2009-03-12 21:40) 

いつか・・見なければと思います。
広末さん浮いてるって、なんかわかる気がします＾＾；
by duke (2009-03-18 20:23) 

dukeさん
もうDVDが発売されるのですよね。周りの役者さん達が凄い芸達者な方ばかりですからね〜。でも広末さんやはり可愛かったです！

nice! ありがとうございました♪
by kurohani (2009-03-18 22:17) 

結局DVDで見ました・・＾＾；　結構泣きました。モッくんの役の人は、っていうかこの場合もっくんもだと思うのですがすごく優しい人ですね。全ての亡くなった方に、最高の優しさと敬意をもって接するなんて、すごい事だと思いました。
by duke (2009-03-23 23:42) 

dukeさん
早速DVDでご覧になったのですね！本当に泣けましたね〜。モっくんの役の人は本当に優しいですね。映像は臭いとかが無いので多少美化されてる部分はあるでしょうが。

nice! ありがとうございました♪
by kurohani (2009-03-25 22:07)