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ケイタケイ's ムービングアース・オリエントスフィアのLight Part32 『時空に堕ちる者達』を観る [舞台]

座・高円寺1で昨夜から今週末上演されているケイタケイ'S ムービングアース・オリエントスフィアのLight Part32 『時空に堕ちる者達』を観ました。ダンサーに昔からの友人(幼稚園時代からの友達!)や彼女を介して知り合った知人が居るのでこのカンパニーの公演は何回もていますが、相変わらずの不思議な世界でした。

仕事で色々トラブルがあった事を考えてたら、チラシに載っていたもう一つの公演場所と間違えて両国の方迄行ってしまって、途中で気づいて慌てて高円寺迄取って返して10分程遅刻してしまったのですが、中々立派な会場の暗がりの中、席に付くともうダンスが始まっていました。天井からは茶色い紙袋をクシャクシャにした雲の様な物体がいっぱい吊り下げられています。ダンサー(ムーバー)はケイタケイを中心に12名程、皆白い木綿の一枚布を巻き付けた様な簡素な衣装。バックで踊る若手ダンサーの前で枯れ葉の中で転げ回るケイタケイ。途中は男女がそれぞれ一対になって抱き合っている様な戦っている様な攻防戦や、客席迄上がって来て威嚇する様にゆっくり見栄を切る様に動くダンサー達。最後の方はダンサーが両手に石を持って火打石の様に打ち鳴らしながらリズムを付けて踊っていました。

解説によると、ケイタケイがジュリアード大学の舞踏科に留学していた時はマーサ・グラハム、マース・カニングハム、ホセリモン、ホーキンズ、ポール・テイラー等がモダン・ダンスの主流だったそうですが、それらのテクニックを日本で習得していなかったので授業で歩き方一つを直されるたびに苦痛の連続だったそう。そんなとき授業をさぼって夕日を浴びながら、ハドソン川沿いのハドソン公園の枯れ葉の中を毎日の様に歩き続けて「これが歩く動きよね。本当の表現よね。」と考えていたとか。そんな経験からこの作品は産まれたそうです。解説を読んだ後作品を思い起こしてみると、異邦人のやるせなさ、異国で感じる自らのアイデンティティー等が表現されているのかな、と感じました。ダンスって具体的な言葉が無いけれど、かえって色んなイメージを自由に換気させられて面白いですね。

96年頃NYのイーストヴィレッジにあるLAMAMAに彼女のカンパニーが公演に来た時、ダンサーの友人が家に泊まって、舞台に使う枯れ葉をセントラル・パーク迄ダンサーの方々と集めに行った事も。その時の作品と今回の新作は別の物の様でしたが、何となくあの時の枯れ葉の感触を思い出しました。
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kurohani

rebeccaさん
nice!ありがとうございました♪
by kurohani (2010-02-01 23:59) 

kurohani

+kさん
nice!ありがとうございました♪
by kurohani (2010-02-03 00:58) 

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